鳳東実戦 04
記事の内容
・狭くしての安牌残し
・何切る
・下家の副露速度読み
・まとめ
・狭くしての安牌残し
開局。南家が白を仕掛けている局面。自身はブロックの足りていない2向聴。ストレートに打つなら字牌でよいのだが、打3mとした。上家は非常にまとまっており早そうなのがポイント。すでに間に合っていないと考えての処理。
という考えまではよかったが、23m+3mと考えれば3m2p2sから孤立牌選択を行うのであれば打2sで良かった。もちろん、上家の危険域であるソウズ下を吸収するという意思があればよいのだが実戦ではそこまで考えてなかった。孤立牌選択程度に考えるならば1s2枚見えの分だけ打2sでよかったのだ。
打西は強気過ぎると思う。親への安全牌がなくなるからだ。
・何切る
上家は9sチー打4s。打5m9p4sの三択。
どの牌も残すメリットがある。マンズはドラキャッチ即立直が打てるし4種良形の中膨れは強いから残したいし、ピンズは上家対面1枚も持っていなさそうだから残したいし、ソウズは4sそのものは安全だけど4s周りで吸収出来るから残したい。じゃあ何を諦めるかという話になる。
実戦では打5mとした。理由はマンズが高すぎて最終形になると弱い(それでも上家はマンズを持っていないので弱くはないが)からだ。上家のソウズ染めは安そうではあるがだからと言って全ツしていいほどの手牌ではない。4sは通るのでいつまでも残せる。ピンズは、ピンズ待ちになったら強すぎるのと一通含みなので残す。
こういうところを数値化出来ないので悩ましい。
・下家の副露速度読み
局面はオーラス。トップ目である下家が中をポンした場面。親とは言え、自身の手牌が悪すぎるので差し込みも考えたい場面。
下家はポン出し3mから手出しは4pの1回でドラの發もツモ切っている。打っているときは違和感があった。それを述べていく。
まず、中ポン打3mの段階で先切りがないとして有りうる両面がすでに多くない。マンズ47m、ピンズ全部、ソウズなしである。すでに7本しかない。その後下家の4p手出し後で9p3p4mが通った。残りは25p58pの二択だが、7pワンチャンスなのでやや薄い。と考えるともう25pしかない。
実戦ではそれが異常に違和感であった。そんなに筋減ることある?と。じゃあ愚形だよなと考えてもマンズとソウズで愚形はほぼ作れない。シャボぐらいである。
というわけで考えたのが、打3mの段階でめちゃめちゃ整ってたのではないかということ。それならば説明が分かりやすい。しかも捨牌を考えたら普通にありそう。となれば3m跨ぎは危なくなる。3m跨ぎか4p跨ぎだろうとアテを付けることは出来る。
だから、2mで差し込むことも考えてはいたが、1向聴なので思いとどまってしまった。このあたりの決断力も問われるのだろう。
今回の収穫は、早い段階で残り筋が少なすぎたら「そもそもめちゃめちゃ整ってた」可能性を疑うということ。今回で言えば、3m跨ぎはじゅうぶんにあると。
・まとめ
1枚目は守備寄りの構え方。狭くするだけの価値はある、という局面を正しく見極める必要があるということ。
2枚目は場況込みの何切る。最近は場に高い色を見切る癖が付いているが実戦だと悩ましい。
3枚目はオーラスの差し込み寄りの手牌読み。早い段階で残り筋が少なすぎるときは整っていることを疑い、最終手出し前の手出しの跨ぎを疑ってみるということ。
以上です、読んでいただいてありがとうございました。