安定七段

特東安定段位七段を目指すもの

鳳東実戦 03(後)

前回の続き、後編。

 

記事の内容

・東3局0本場

・東3局1本場

・東3局2本場

・東4局3本場

・東4局4本場

・まとめ

 

・東3局0本場

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 真っ直ぐ2mを打ちたいが、1向聴の形が悪すぎる。強く構えて下家に3900放銃或いは対面に3900も打ちたくない。放銃が罪の場面だ。考えた結果、4sを出力した。

 マンズを絞りつつソウズ上も触りにくいとなればもうそれしかない。ピンズについては、対面は染めには見えなかったが一応ケアした。

 マンズを絞ったのはいいものの、事態の先送り感が否めなかった。この局面もはやどう振舞ってもマイナスな感じがしてしまった。下家に和了られるよりは対面の和了りの方がまだいくぶんマシ、ぐらいの苦渋の選択であるが、結局のところマイナスとマイナスの比較から導き出した回答に納得感はない。

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 追いついてしまったので曲げた。ドラドラで親番で追いついたのなら攻勢に、ということである。しかし、事態の先送り感とはこの瞬間のことで、もうすでに聴牌している他家もいる(だろう)局面でこんな愚形立直のために1000点を場に出していいのだろうか、というものである。加えて3mはマンズで場に高い。対面は最終手出し7sなのでドラ9sトイツもある。怖すぎるのだ。親の7700、ということだけ信じて立直をかけたが「ここでのギャンブルはどの結果でも満足できる」というほどの感触はなかった。

 分からん。

 

・東3局1本場

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 痛恨のミス。瞬間1sが通ることが分かったのでほぐしてしまった。下家のカンと上家の仕掛けに頭を持って行かれて下家がソウズ染めだったことを精査することを忘れてしまった。

 この鳴かせの何がダメって、上家がギブアップの誘発に繋がってしまうんです。上家の和了りはもはや歓迎なのに、下家が3副露では上家も諦めるかもれない。そういう展開にしてはいけなかった。1mか、甘えなければ2pを切るしかなかった局面に思えます。これはぬるい。ずっと苦しい中で考えて打牌してきたのに息が上がってしまったような瞬間でした。痛恨。

 

・東3局2本場

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 対面の立直を受けて一発目。聴牌。押すかどうか。自身の選択は4mプッシュ。ただし、もう1本掴んだら降り。そういうバランス。

 ここでの放銃は最悪過ぎるが、いかんせんリターンがある。4000オールなら暫定トップ目に立つ。リスクはあるが、リターンも大きい局面である。これが両面待ちなら悩まないが、愚形だとやはり悩んでしまう。それでも、リターンの大きさは偉大だとして聴牌は取りたい。以前なら降りていた。最近はリターンの重要性を考えるようにしている。合っているかはわからない。

 

・東4局3本場

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 親のダブ東ポン。最悪だ。どうしよう。そう考えていられるのも10秒足らず、すぐに決断を迫られる。何を迫られるかって?絞り倒すか和了りに向かうかである。

 今局では絞り倒すことを選んだ。下家と心中して、上家と対面に和了ってもらうことを選んだ。

 ただ、問題がある。誰も親に放銃したくないのだ。積み棒3本供託3本がまるで火薬庫のようなのだ。親の圧力が怖すぎる。親の独り舞台になることも考えられる。そこで親との点差を見てみると4700点差。大丈夫だ、親の一人聴牌でもまだ2着目にいられる。

 親に和了ってもらうメリットもないわけでない。親は4000オールでラストなのだ。ドラ4p+赤を持っていたのならアシストで構わない。しかしそれは分からない。仮に2000オールだったらもう最悪だ。対面とのマッチレースになってしまう。

 というわけで、またしてもマイナスとマイナスの比較である。どのルートが一番3着を死守できるのか。比較出来ない。比較の仕方がわからない。今回は自身の経験則で絞ることを選んだが、ドラが4~6の今回はアシストもあったかもしれない。

 いやいや、和了って連対目指そうぜ! という意見もあるかもしれません。ですが、この手牌で親に鳴かせずに聴牌まで持っていけますか? 和了りを目指すということは親に和了らせないということであり、和了りに向かう場合は和了られたら困りすぎる下家に特に鳴かせないようにすることは重要になります。その中でそのミッションが出来るのかと言われれば厳しいです。一つでも鳴かせたくありません。今回はそのために和了りを捨てるしかないという判断をしたということです。

 

・東4局4本場

 対面が和了って終了。

 

・まとめ

 ずっと苦しい展開の中でも考えて考えて下家を潰しながら耐えた、という感触はあるがもっと伸び伸び打つべきなのかもしれない。八段になって38本、原点は超えているものの和了率は20%を切っている。段位にビビっているのかもしれない。でも聴牌率は44%ある。そこまで引きまくっているわけではないと思うのだが。難しい。調子が上向くことを祈るべきか、和了りへの執念を思い出すべきか。再考する必要があるみたいだ。